TMA法とは
PCR法と同じ核酸増幅法の中のひとつで、逆転写酵素とRNAポリメラーゼを利用して等温で目的のRNAを大量に増幅します。
PCR法のように「1細胞に1個のDNA遺伝子」をターゲットにする方法よりも「1細胞内に数千コピー存在するRNA遺伝子」をターゲットにしている方法で感度を必要とする感染症などの検査へ応用、実用化された検査法です。
全自動遺伝子検査装置パンサーシステムによる検査では、手作業で行なうPCR法と異なりご提出いただくチューブをそのまま装置にセットすることで検体からの核酸抽出~ウイルスの検出までを人の手を介さず行なうことができ、1検体あたりの検査時間も短縮されることで速やかな結果報告の実現が可能となっています。


Aptima Mulititest スワブ採取セット
ご使用いただくキットには、採取いただいた唾液中のウイルスを不活化できる専用チューブが含まれておりそれを用いることで採取時や輸送時の感染リスクが低くなります。 また、唾液採取後2~30℃で6日間にわたり保管できるため全国どこからのお申込みでも対応可能となっております。
日本郵政におけるゆうパック取扱い条件にも対応済み
2021年2月1日より検体返送時の取扱い条件が変更になりました。
本検査キットでは条件をクリアしておりますので安心してご提出いただけます。
- 「検体の不活化」
- 「厳重な3重梱包」
- 「指定取扱いマーク表示」
厚生労働省承認・新型コロナウイルス感染症の体外診断用医薬品による検査
国立感染症研究所の「臨床検体を用いた評価結果が取得された2019-nCoV遺伝子検査方法について」に「感染研法との一定の一致率を示した遺伝子検査法」と記載され感染の有無を調べる検査法として2020年6月11日付で保健適用となっています。
ホロジックジャパン株式会社 Aptima®SARS-CoV-2 | 陽性一致率 100%(10/10) |
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陰性一致率 100%(15/15) |
確かな検査精度
お預かりした検体は板橋中央臨床検査研究所(登録衛生検査所:板橋区第4号)にて専門資格を有したスタッフにより検査が行われます。
また、東京都健康福祉局などを始めとする第三者機関による精度管理調査等の定期的な実施、国際規格ISO15189の取得など、確かな検査精度となっております。

検査結果について
PCR検査(PCR法、TMA法など)では検体採取時期や検体保存の条件などで偽陰性(本当は新型コロナウイルス感染症であるのに、陰性と出てしまうこと)が起こりえます。
検査の感度(新型コロナウイルス感染症の方で、陽性となる割合)は現時点では高くて70%程度と考えられており、検査結果の判断は慎重に行う(陰性でも、新型コロナウイルス感染症でないとは言い切れないことがある)必要があります。